朝の音
朝。
まだもう少し眠っていたいときに台所から聞こえてくる音。
まな板と包丁が触れる音。シンクに水が流れる音。トーストが焼けた音。朝早く起きて家族のために家事をしてくれている人の独り言。
自分がそこに存在することを許してくれる、木漏れ日のような、懐かしくて温かい音。
こどもが生まれて、台所に立って家事をしながら、ふと思い出した愛しい音。
たぶんこうやってまわりのおとなが日常を形成していくことで、いつの日かこどもも同じように思う日がくるんだろう。
実家がなくなり(なくなったようなもん)、おじいちゃんおばあちゃんも老いて、自分にとってのあの頃の日常はなくなってしまったけど、大切な思い出がふと蘇り、目が緩んだ。一方で、この思い出を、感情を、こどもに意識させることなくつないでいかなければならないとも思った。
PS:健康診断、要精密検査になったけど、再検査の結果脂肪肝でした。。まだ人生は長い、ようやく1/3くらい。生活習慣改善頑張ります。